(過去の投稿のコンテンツをこちらに移しております。本記事は2018年3月5日のものです。)
前回の記事は私の予想を上回り、様々な反響をいただきました。多くの皆様の目に触れてうれしい限りです。中でも興味深かった意見をいくつか紹介します。
確かに、八晃運輸のホームページを見ると、「医大右線」のホームページには以下の記述があります。
この間、約10~15分間隔で運行いたします。 ※一部、大学病院入口止便がございます。水道局以遠へお越しの方も止便にご乗車の上、 大学病院入口(終点)で後続バスに乗継下さい。乗継は無料です。(乗継券を発行いたします。) ※一部、東中央町~清輝橋間で乗務員交替を行う便がございます。当便にご乗車の際には、 清輝橋、大学病院入口への到着が5分程度遅れますこと、ご了承ください。
(引用元:https://megurin-okayama.com/img/pdf/01_idai_r/01-06.pdf)
なるほど、確かに公式でのダイヤ公開はありません。また、NAVITIMEでは今回いただいたデータと違う時刻表が公開されているようです。
そこで、データ提供元の方に問い合わせてみたところ「「運行間隔」なので、最低限の本数で推測して入れた」とのことでした。そこで、今回は医大右線の本数についてのデータを取り扱う場合には慎重を期すことにしました。
八晃運輸の個人制作GTFSデータから停留所を表示してみる
ひとまず、本数の件は脇に置いて、GTFSデータから路線図を作ってみます。
ツールとしては例えばgoogleのScheduleViewerがあるようで、こちらも使ってみました。しかし、重ね合わせるマップがgoogleマップしか選択できないために断念。QGISを使って重ね合わせることにします。
私が利用したのはQGISの2.18.17です。3.00も公開されていますが、メジャーアップデートなため、ひとまず利用するのは避けました。
QGISを立ち上げ、レイヤー>「デリミティッドテキストファイルからレイヤを作成」からGTFSフォルダ内にあるstops.txtを読み込みます。すると点だけのデータができました。
そして「OpenLayers Plugin」を使ってopenstreetmapを読み込みます。
停留所一覧が出ました。名前をつけるとそれっぽくなります。
八晃運輸の個人制作GTFSデータから路線図を表示してみる
さて、今度は系統毎の路線図を作ってみましょう。必要なのはshapes.txtです。また先ほどと同じように読み込みます。
必要なのはこの間をつなぐ線なので、早速プラグインを使ってやってみましょう。使用するプラグインは「points to paths」です。
あれ・・・・・・?
ここで注意です。「実験的なプラグインも表示する」にチェックを入れてください。さもないと私のごとく4時間泣きながらほかの方法を探すことになります(^_^;)
無事プラグインをインストールし、スタイルで色分けをして表示した路線図がこれです。
停留所の間をパスで結んだだけのようです。
簡単な停留所・路線図表示でもわかること
今回 openstreetmap を重ね合わせて簡単な停留所表示と路線図表示をしてみました。ここからわかることはこんな感じでしょうか。
・shapesファイルがあったからといって、精度の高い系統別路線図があるわけではない。
・意外と市街地の便利そうな場所にいけそう。(イオンモール岡山、県庁、市役所、区役所、中心市街地、大学病院)
・市街地の中心部循環バスというと駅前のバスロータリーに入るイメージだが、「めぐりん」は入っていない。
・岡山では大きな天満屋バスターミナルにも入らない。これについては宇野バスも同じだからなんともいえない。
・本当に個人的感想だが、こんなに使えそうなルートを通っているのに、使おうと思ったことがなかったし、知らなかった。
shapesファイルについては、今後様々な作り方支援ツールが生まれそうで楽しみです。
今回はQGISの表示に思ったより時間がかかったのでここまでです。
次以降(約1週間後を予定)は時刻表表示やほかのデータとの重ね合わせにチャレンジしたいと思います。
ちなみに・・・
今回のGTFSデータについて、「公共交通オープンデータ最前線 in インターナショナルオープンデータデイ2018」でお話させていただきました。
動画は2:00:00くらいから。
5分間でしたが、今回の話で参加者の方から懇親会にていろいろな話をいただきました。この話については別途エントリーでお話させていただければと思います。